2009年 09月 02日
オルタネイティブマネーとしての物々交換 |
「ミディエイティング・ネットワーク」という言葉に出会った。
Mediating 仲介、媒介
Medium 中間、媒体、媒介物 (霊媒師もミディアムと言う)
ミディエイティングとは、何かを介してつながっていく方法だと思われる。
これは何がしかの怪しげな「スピリチュアルなんとか」ではなく、相互扶助ネットワークのことである。
「同じ地域に住む人たちでお互いに助け合うネットワークです。食の自給、エネルギーの自給、経済のローカル化(地産地消)などについて共に考え、対策を講じていく人々の輪です。」
と説明にある。ネットワークというか、コミュニティかな。
スコットランドのニューエイジコミュニティ「フィンドフォーン」は有名だし、一昔前なら、サンフランシスコのヒッピーコミュニティ、「ヘイトアシュベリー」と聞けば、なんとなく伝わるかな。現在もラブ&ピースは受け継がれ、形を変え、今の時代にマッチしたオーガニックで地球に優しいコミュニティが世界中にぽつぽつと増え続けている。瞑想やヨガ、指圧、マッサージ、サイコセラピー、ボディワークのシェアと交換セッションがあったり、自分達の作った野菜やモノなどを物々交換したり・・・。そのうち教育方面(各種学校、教室など)もシェアリングになってきて学費が高いことに悩まされない日が来るかもしれない。
このミディエイティングネットワークについて知ったときに、ハッと思った。
「こんなん、日本でも昔はあったよなあ。」、と。昔は近所の連帯感があって、おかずの余りやら、頂き物やらをおすそ分けしたり、家を留守にするときには隣やら近所の家に預けられたり、反対もあったり、悪さしたら近所のオッサンに怒られたり、私のとこで言うたら、風呂屋が近所の人たちの憩いの場であり、喋り場だったりした。そんな近所づきあいもうっとおしいものになったりして、最近ではそんなつながりの全くないところを選んで住み、おすそ分けやらそういうことではなく、お金のみで換算する売り買いの場所だけで済ませるのが楽だったりして、みんなが面倒を避けていった結果、現代の日本のあり方に至っているのかな、なんて思ったりして。
NYに行って、レストランで働き、チップが自分の収入のほとんどであり、それが生活費に直結していることを通じて、自分の中の「時給制」の概念が覆された。何かしてもしなくても決められた時間の間だけそこにいたらお金が支払われるシステムということではないので、自発的に動いて働いてサービスとは何かを考えざるを得ない状況によって、自分にとってもお客さんにとってもプラスになるんだということを知った。
LAでは、癒し、自然食品、代替医療、ヨガなどのカルチャーが花開いていて、ニューエイジ的サービスに対しての支払いなどを通じ、気持ちのよいお金の使い方が息づいている場所では、嫌な気分でお金を使ったりするということはほとんどなかったと思われた(それは自分の心の匙加減ひとつだけれども)。スピリチュアリティとお金の関係を知り、お金は感謝の振り替え報酬だということも知った。儲ける儲けないではない心のある何か。商売の基本は、人と心だ。改めてそれを思い出した。
石鹸を作り始めてからフリマで販売する以外にも、石鹸と何かを交換することをよく行っていた。農家が多い滋賀県ではお野菜を分けて頂くことが多い。「じゃあ、石鹸と交換しませんか?」と、これが割と好評だったたため、調子に乗っていろんなものと交換してみたり。ネット時代の現代では、地域限定にとどまらず、クイックに日本全国、海外にまで及ぶ。手作りパン、海外のナチュラルコスメ、お茶などなどと交換してもらった。
これってすごくいいんじゃないか・・・。
しかし、これは友人・知人としての信用があることが前提で、信頼があるからこそ成り立つものだと思う。お互いに欲しいものを素直に言い合えたり、お互いの交換物に対してのリスペクトがあってのもの。そこには「儲け」は存在しない。あるのは、「感謝」「楽しさ」「喜び」だ。これが何個だから何円で、という価値計算ではなく、互いに相手の欲しいもの+アルファを送る。そこに「思いやり」が生まれる。
お金の代替、代替紙幣として、物と物を交換すること。こんな風にアナログな感じに戻ったら、すごくよい発見があった。そして、いつもの見慣れた当たり前の風景を違う角度から客観的に見ることができた。
オルタネイティブ(代替の)マネー(お金)といえば、一昔前に一世風靡しかけた「地域通貨」がある。法律で定められた通貨ではなく、コミュニティ単位で発行している代替通貨。
「あれは、どこへ行ったのだろうか・・・?」と、思ったら、下火になった風でも実は、草の根で続いているところもあって、現在では東京高田馬場、早稲田周辺発の「アトム通貨」というのが全国的に広がりそうで、今年6月に開かれたアトム通貨説明会には北海道から九州まで全国6カ所の商店街関係者らが集まったそうである。鉄腕アトムのイラストが可愛いお札で、1馬力=10円換算とのこと。
アトム通貨は、
「社会貢献活動(いいこと)をしてくれた人に対して、「ありがとう」の気持ちを込めて支払われます。アトム通貨では地域にやさしい社会づくり・環境にやさしい社会づくり・国際協力にやさしい社会づくりを目指しているので、これらに協力してくれた方に渡されます。そのほかでも、もちろん何かを手伝ってくれたお礼として渡してもらっても構いません。なぜなら、先に挙げた3つの活動にしても、その根底にあるのは人と人とのコミュニケーションであり、助け合おうとする気持ちではないかと思うからです。 」と、説明されている。
ちなみに滋賀県草津市中心の地域通貨の単位は「おうみ」で、1おうみ、2おうみと換算されていく。
アトムの方が使いたいな~、可愛いから・・・。それか、イメキャラをひこにゃんにして、1ひこにゃん、ってしたらきっと子供とそのお母さん達、女の子は使うよな・・・。ってこんなとこでぼやくなよ。
http://www.kaikaku21.com/ohmi/chiiki.htm
で、言いたいことは地域通貨ではなかったりする。
大事なことは、いずれにしても「感謝」を生み出すコミュニケーションツールもあるんだよ、ってことで。
Mediating 仲介、媒介
Medium 中間、媒体、媒介物 (霊媒師もミディアムと言う)
ミディエイティングとは、何かを介してつながっていく方法だと思われる。
これは何がしかの怪しげな「スピリチュアルなんとか」ではなく、相互扶助ネットワークのことである。
「同じ地域に住む人たちでお互いに助け合うネットワークです。食の自給、エネルギーの自給、経済のローカル化(地産地消)などについて共に考え、対策を講じていく人々の輪です。」
と説明にある。ネットワークというか、コミュニティかな。
スコットランドのニューエイジコミュニティ「フィンドフォーン」は有名だし、一昔前なら、サンフランシスコのヒッピーコミュニティ、「ヘイトアシュベリー」と聞けば、なんとなく伝わるかな。現在もラブ&ピースは受け継がれ、形を変え、今の時代にマッチしたオーガニックで地球に優しいコミュニティが世界中にぽつぽつと増え続けている。瞑想やヨガ、指圧、マッサージ、サイコセラピー、ボディワークのシェアと交換セッションがあったり、自分達の作った野菜やモノなどを物々交換したり・・・。そのうち教育方面(各種学校、教室など)もシェアリングになってきて学費が高いことに悩まされない日が来るかもしれない。
このミディエイティングネットワークについて知ったときに、ハッと思った。
「こんなん、日本でも昔はあったよなあ。」、と。昔は近所の連帯感があって、おかずの余りやら、頂き物やらをおすそ分けしたり、家を留守にするときには隣やら近所の家に預けられたり、反対もあったり、悪さしたら近所のオッサンに怒られたり、私のとこで言うたら、風呂屋が近所の人たちの憩いの場であり、喋り場だったりした。そんな近所づきあいもうっとおしいものになったりして、最近ではそんなつながりの全くないところを選んで住み、おすそ分けやらそういうことではなく、お金のみで換算する売り買いの場所だけで済ませるのが楽だったりして、みんなが面倒を避けていった結果、現代の日本のあり方に至っているのかな、なんて思ったりして。
NYに行って、レストランで働き、チップが自分の収入のほとんどであり、それが生活費に直結していることを通じて、自分の中の「時給制」の概念が覆された。何かしてもしなくても決められた時間の間だけそこにいたらお金が支払われるシステムということではないので、自発的に動いて働いてサービスとは何かを考えざるを得ない状況によって、自分にとってもお客さんにとってもプラスになるんだということを知った。
LAでは、癒し、自然食品、代替医療、ヨガなどのカルチャーが花開いていて、ニューエイジ的サービスに対しての支払いなどを通じ、気持ちのよいお金の使い方が息づいている場所では、嫌な気分でお金を使ったりするということはほとんどなかったと思われた(それは自分の心の匙加減ひとつだけれども)。スピリチュアリティとお金の関係を知り、お金は感謝の振り替え報酬だということも知った。儲ける儲けないではない心のある何か。商売の基本は、人と心だ。改めてそれを思い出した。
石鹸を作り始めてからフリマで販売する以外にも、石鹸と何かを交換することをよく行っていた。農家が多い滋賀県ではお野菜を分けて頂くことが多い。「じゃあ、石鹸と交換しませんか?」と、これが割と好評だったたため、調子に乗っていろんなものと交換してみたり。ネット時代の現代では、地域限定にとどまらず、クイックに日本全国、海外にまで及ぶ。手作りパン、海外のナチュラルコスメ、お茶などなどと交換してもらった。
これってすごくいいんじゃないか・・・。
しかし、これは友人・知人としての信用があることが前提で、信頼があるからこそ成り立つものだと思う。お互いに欲しいものを素直に言い合えたり、お互いの交換物に対してのリスペクトがあってのもの。そこには「儲け」は存在しない。あるのは、「感謝」「楽しさ」「喜び」だ。これが何個だから何円で、という価値計算ではなく、互いに相手の欲しいもの+アルファを送る。そこに「思いやり」が生まれる。
お金の代替、代替紙幣として、物と物を交換すること。こんな風にアナログな感じに戻ったら、すごくよい発見があった。そして、いつもの見慣れた当たり前の風景を違う角度から客観的に見ることができた。
オルタネイティブ(代替の)マネー(お金)といえば、一昔前に一世風靡しかけた「地域通貨」がある。法律で定められた通貨ではなく、コミュニティ単位で発行している代替通貨。
「あれは、どこへ行ったのだろうか・・・?」と、思ったら、下火になった風でも実は、草の根で続いているところもあって、現在では東京高田馬場、早稲田周辺発の「アトム通貨」というのが全国的に広がりそうで、今年6月に開かれたアトム通貨説明会には北海道から九州まで全国6カ所の商店街関係者らが集まったそうである。鉄腕アトムのイラストが可愛いお札で、1馬力=10円換算とのこと。
アトム通貨は、
「社会貢献活動(いいこと)をしてくれた人に対して、「ありがとう」の気持ちを込めて支払われます。アトム通貨では地域にやさしい社会づくり・環境にやさしい社会づくり・国際協力にやさしい社会づくりを目指しているので、これらに協力してくれた方に渡されます。そのほかでも、もちろん何かを手伝ってくれたお礼として渡してもらっても構いません。なぜなら、先に挙げた3つの活動にしても、その根底にあるのは人と人とのコミュニケーションであり、助け合おうとする気持ちではないかと思うからです。 」と、説明されている。
ちなみに滋賀県草津市中心の地域通貨の単位は「おうみ」で、1おうみ、2おうみと換算されていく。
アトムの方が使いたいな~、可愛いから・・・。それか、イメキャラをひこにゃんにして、1ひこにゃん、ってしたらきっと子供とそのお母さん達、女の子は使うよな・・・。ってこんなとこでぼやくなよ。
http://www.kaikaku21.com/ohmi/chiiki.htm
で、言いたいことは地域通貨ではなかったりする。
大事なことは、いずれにしても「感謝」を生み出すコミュニケーションツールもあるんだよ、ってことで。
by mandalasoap
| 2009-09-02 00:06
| コラム