2009年 07月 17日
オランダの匂いが残る淡水 台北 |
台北から北の先っちょの方、MRT(電車)で30分とか40分でたどり着く終点の駅「淡水」。
ここにある「紅毛城(こうもうじょう)」。オランダが関係しているというので、是非、行ってみたくなった。紅毛=オランダ人、の城か。
私も子供の頃、髪がとても茶色く「赤毛」(昭和な響き・・・)とよく言われていた。遠いがオランダ的隔世遺伝1/16(十六分の一)か?
台湾の中でも珍しく西洋的異国情緒に溢れる場所かもしれない、そんな歴史的建造物である。
位置的に、台湾という島に海から船で入ってきた場合に、河口に入ってスグの丘の上に建てられている。
ここいらは夕日スポットとして名高く、朝早くからアグレッシブに城に来ている人々は少なく・・・。この日は、やたらに暑く、動くだけでヒートアップしてショートしそうになるぐらい。風がふこうが、そんなもんは熱風セレナーデ、である。
そんな中、このくそ暑いさなか、紅毛城エリアでは、台湾グラビアアイドルだかの撮影会が行われていた。キレイな衣装を着て、炎天下で何分もじ~っとしている人形みたいなアイドル。しかも、レフ板に照り返されて、すんごい暑いていうか、熱いんとちゃうやろか?と心配してみたり・・・。私までアイドルを撮影するのははばかれるので、アイドルが去った後、撮影。
ここは、領事館邸。イギリス統治時代の領事館であり、エリザベス女王の写真も飾られていた。中はまるで歴史博物館のようないでたちで、イギリス時代に使用されていた家具やらが展示されていた。ちょっとした神戸・異人館だ。
紅毛城の原題というかもともとの名前は、「San Domingo」。16世紀はじめに台湾に目をつけたスペイン人がやってきて、(勝手に)城を建てた。その後、スペインをライバル視していたオランダ→東インド会社がやってきて、城跡に砦を築く。原住民との貿易や、台湾拠点の日本や中国への貿易(お茶、砂糖、樟脳)、キリスト教の布教などで繁栄するも、すぐ退廃。その後、清朝による清仏戦争を経て、イギリス領事館となり(日本統治時代もイギリス管理)、オーストラリア、アメリカと持ち主は転々と変わったあげく、現在やっと台湾政府の持ち物に。
いろいろな歴史が詰まった建物ということやね・・・。それにしても、人間の歴史はみな戦争と略奪、国取り合戦ていうのが悲しい・・・。ロクなことせんな、ほんま。中にあった展示の日本語版に「秀吉による台湾占領の構想は、マニラのスペイン人により阻止された。」と書かれていた。阻止してくれて良かったと思う。
中に外に不自然に点々と立っている欧米人のブロンズがちょっと怖かった。
城からみえる河口の景色。ほんのりリシケシ(インド)っぽい。って、行ったことないねんけど。台北の街の喧騒から少し離れるだけで、ちょっとしたジャングル的風景に出会う。のどかだとか牧歌的とか、のほほんなことを言えないほどの冗談ではない暑さが伝わるだろうか・・・。
丘の上から川を見て、誰が来るのかと見張っていたのかな・・・。
南の島は、美しく魅力的だ。しかし、その分、人々の欲の対象になってしまう。しかも、島は小さいのですぐにどっかの誰かにどこぞの国かに占領されてしまう。
もともと住んでいた原住民のみが私的領土感覚を持ち合わせておらず、だったそうである。
"How to sell the air?" どうやって空気を切り売りするのだ、と、その昔、アメリカ原住民のひとりシアトル酋長は言った。 土地は地球の一部であり、我々は地球の一部であり、地球は我々の一部なのだ、と。
皆、そない思えたら、戦争なんてしなくていいのにな。
国家で考えれば、人ひとりすら見えてこない。
しかし、ひとり対ひとりになれば、敵も味方も何人でもない。
ただの人間同士だ。
日本人だから、韓国人だから、中国人だから、スペイン人だから、オランダ人だから・・・云々は、全く意味のないあてつけにすぎないんじゃなかろうか?このグローバルな時代にそんなことを考えるのは、全くもって不マッチであり、時代錯誤。
などと、紅毛城にて思う。
ここにある「紅毛城(こうもうじょう)」。オランダが関係しているというので、是非、行ってみたくなった。紅毛=オランダ人、の城か。
私も子供の頃、髪がとても茶色く「赤毛」(昭和な響き・・・)とよく言われていた。遠いがオランダ的隔世遺伝1/16(十六分の一)か?
台湾の中でも珍しく西洋的異国情緒に溢れる場所かもしれない、そんな歴史的建造物である。
位置的に、台湾という島に海から船で入ってきた場合に、河口に入ってスグの丘の上に建てられている。
そんな中、このくそ暑いさなか、紅毛城エリアでは、台湾グラビアアイドルだかの撮影会が行われていた。キレイな衣装を着て、炎天下で何分もじ~っとしている人形みたいなアイドル。しかも、レフ板に照り返されて、すんごい暑いていうか、熱いんとちゃうやろか?と心配してみたり・・・。私までアイドルを撮影するのははばかれるので、アイドルが去った後、撮影。
ここは、領事館邸。イギリス統治時代の領事館であり、エリザベス女王の写真も飾られていた。中はまるで歴史博物館のようないでたちで、イギリス時代に使用されていた家具やらが展示されていた。ちょっとした神戸・異人館だ。
いろいろな歴史が詰まった建物ということやね・・・。それにしても、人間の歴史はみな戦争と略奪、国取り合戦ていうのが悲しい・・・。ロクなことせんな、ほんま。中にあった展示の日本語版に「秀吉による台湾占領の構想は、マニラのスペイン人により阻止された。」と書かれていた。阻止してくれて良かったと思う。
中に外に不自然に点々と立っている欧米人のブロンズがちょっと怖かった。
南の島は、美しく魅力的だ。しかし、その分、人々の欲の対象になってしまう。しかも、島は小さいのですぐにどっかの誰かにどこぞの国かに占領されてしまう。
もともと住んでいた原住民のみが私的領土感覚を持ち合わせておらず、だったそうである。
"How to sell the air?" どうやって空気を切り売りするのだ、と、その昔、アメリカ原住民のひとりシアトル酋長は言った。 土地は地球の一部であり、我々は地球の一部であり、地球は我々の一部なのだ、と。
皆、そない思えたら、戦争なんてしなくていいのにな。
国家で考えれば、人ひとりすら見えてこない。
しかし、ひとり対ひとりになれば、敵も味方も何人でもない。
ただの人間同士だ。
日本人だから、韓国人だから、中国人だから、スペイン人だから、オランダ人だから・・・云々は、全く意味のないあてつけにすぎないんじゃなかろうか?このグローバルな時代にそんなことを考えるのは、全くもって不マッチであり、時代錯誤。
などと、紅毛城にて思う。
by mandalasoap
| 2009-07-17 15:53
| 旅マンダラ